Perfect Blueについて語りたい
ずっと見たいと考えていた、故今 敏(こん さとしと読むと今日知った)監督の『Perfect Blue』を見ました。
今監督の『東京ゴッドファーザーズ』『パプリカ』も過去に見ているのですが、この二作と比べて『Perfect Blue』は重さが段違いだった、、、
(少し体調悪くなるレベル)
心身の健康状態が抜群に良く、カラッと晴れている日しか見ちゃダメなやつ
アイドルから女優に転身するために、自分の意思を殺して汚れ仕事をするうちにもう一人の自分の幻影が見え始めて、、、というあらすじだったりします。超絶ざっくり
芸能人って本当に大変なんだなぁ と思わずにはいられない。
主人公の心がどんどんすり減っていく描写が本当にしんどかった。
アイドルを消費している自覚があるから、こんなに見ていて辛いのかもしれない。
改めて「アイドル」という異常な職業について考える機会を与えられた気分です。
○○はこんなことしない!
恋愛しないで!
脱退なんて絶対ダメ!!
まぁ、10年くらいK-POPオタクをやっている身としては100回以上考えたことです。
エゴの押し付けですよね。
一人の人間として幸せになってほしいと切に願う一方で、みんなの「アイドル」としていつまでも輝いていてほしい。
究極の二律背反
と難しいことを考えていたのですが、ここまでは前座です。
本題はコレ
懐かしのこの 「Leo from Leo」
レちゃんソロ活導入ティーザーですね。夏の深夜に急に投下されて寝れなくなった記憶がある。
数か月ぶりに見たけど、性癖にドンピシャで突き刺さるティーザーだ、、、
そして、絶対めちゃめちゃに『Perfect Blue』意識してませんか????
今敏監督の作品の特徴として
・夢と現の境界が曖昧
・ホラーテイストのBGM
という2つの点を挙げることができるのかな~と考えています。
うん。どっちも余裕でクリアしてる。
冒頭のこのカット
鏡の中のレちゃんがレちゃんに手を差し伸べて(?)いますね。かわいい
『Perfect Blue』で主人公の幻影がコンタクトを取る主な手段は、鏡やテレビ越しだったりします。
レちゃんがレちゃん人形を見つけて生きているか確認するカット。キヨォ
あれ???待って????
本気で今気づいたんですけど、倒れている方って鏡の前に立っていたレちゃんじゃない???パニック
完全にもう一人の自分に飲み込まれてしまってますね。
極めつけは最後のコレ
レちゃんがレちゃんの屍(?)をズルズル引きずるカット。 Cute
鏡の前に立っていたレちゃん(=アイドルのレちゃん)と仮定すると、もう一人のレちゃんは何を表しているのかな。
ソロ活の導入ティーザーなので、アーティストであるレちゃんが妥当でしょう。
『Perfect Blue』の鑑賞後に改めてこのティーザーを見ると
鏡の前に立つレちゃん=本来の人間らしく生きていきたい願望
鏡の中のレちゃん=アイドルであろうとするレちゃん
なのかな~~~とも考えてみたり。
ファンの願望が本来の彼を殺してしまっているのかも、、、なんか時期が時期だしめっちゃ辛くなってきたぞ~~~
本人に聞いてみたいですね。
「あれってどういう意味なの?」って
たぶん、いや絶対そんな深い意味はないのでしょう。
「あれは、俺と俺のお兄ちゃんだよ^^」くらい意味が分からない間抜けな回答が聞きたい。
勝手に想像を膨らませて、期待値を高め物語を深読みしすぎることってありますよね。
これを、エヴァ深読み考察厨現象と呼びます。
映画の感想書こうと思ってたのに、いつの間にかレちゃんのティーザー解釈になってしまった。
映画を見ているとき、この2曲も思い出しました。
アイドルってなんなのだろう、、、
ps. 卒論提出しました。おめでとう、私